牛乳を飲むとお腹を壊して下痢になるのはどうして？牛乳を飲むと早死するって本当？噂の真相とは

公開日： 2015/02/11 : 最終更新日：2015/02/20 健康 D-ガラクトース, ラクターゼ, ラクトース, 牛乳のお腹が壊れる原因と対処法

牛乳を飲むとお腹を壊して下痢になるのはどうして？牛乳を飲むと早死するって本当？牛乳にまつわる色々な噂がありますが、その真相とはどのようなものなのか、ご紹介していきたいと思います。

牛乳に関する悪いニュースが時折大手ニュースサイトなどで流れます。
牛乳を飲むと逆に骨折しやすくなる、骨量が減少する、早死するという情報が流れ、本来身体に良いと言われている牛乳に対して疑心暗鬼になってしまっている人も多いのではないかと思われます。

今回はそういった噂の真相や、牛乳を飲むと下痢になってしまうという原因の解消法などをご紹介していきたいと思いますので是非参考にしてくださいね。

牛乳を飲むとお腹を壊す原因『ラクトース』『ラクターゼ』の関係

牛乳を飲むと下痢や腹痛、身体の不調をおこしてしまう人は多いと思います。
中には牛乳成分を含むケーキやアイスクリームを食べただけでお腹がゴロゴロしてしまう人も。これは牛乳に含まれる「乳糖(ラクトース)」と呼ばれる多糖類が原因です。

そもそも人類は腸内で「ラクターゼ」という乳糖分解酵素によって、「多糖類」である乳糖を「単糖類」に変えなければ消化吸収できません。

この分解酵素「ラクターゼ」がどれくらい腸内に存在するかがお腹を下すか下さないか（あるいはもっと重度な諸症状の発現）の分かれ道になるわけです。

「ラクターゼ」が腸内に存在しない、あるいは少量しか存在しないと「ラクトース」を分解できず、下痢や腹痛、腹部膨満感など「乳糖不耐症」と呼ばれる様々な症状を引き起こします。

この頼もしいラクターゼ。個人の年齢、人種、体質によって分泌状態が大きく変わってきます。
また、欧米などでは牛乳のお腹を壊す原因となる「ラクトース」が入ってない「ラクトースフリー」の牛乳も多く販売されています。

ラクトースとラクターゼ、名前が似ててややこしいですが、この2つの成分の兼ね合いが、牛乳を飲んでお腹が壊れる事に対してのカギを握っているのです！

日本人ならお腹ゴロゴロはしょうがない？

私たち日本人を含むアジア圏は乳糖不耐症の人はなんと95%もいるのです。
『え、そんなに多くないでしょ？』と思われるかも知れませんが、実際に下痢はしなくとも、ラクターゼの活性が低下していながらその許容範囲を超えていないために、具体的症状が発現しない場合も多いとか。

そういった「予備軍」の人も併せての95%です。
この観点から、そもそも日本人が乳製品を摂取するのはよくないのでは？と唱える識者もいます。

というわけで、どうやら私たち日本人は牛乳を飲まなければいいらしいのですが、牛乳は栄養豊富で美味しいですから、それでも飲みたいですよね。

それではここからは、牛乳を飲んでお腹が壊れるという原因になるラクターゼ不足を解消する方法をご紹介したいと思います。

ラクターゼを増やすために必要なのは『乳酸菌』

ヨーグルトやヤクルト、カルピスなどには乳酸菌が含まれますが、この乳酸菌自体がラクターゼを持っています。
そのため既に乳糖が一部分解されています。これら乳製品や、製造過程で乳糖がほとんど取り除かれるバター、チーズなどは腸内で乳酸菌やビフィズス菌が増えるためのエサになります。継続的に摂る事で、腸内のラクターゼが増えてくる要因となります。

乳酸菌は胃酸に弱いので注意！

乳酸菌の特徴として胃酸に弱いということが挙げられます。
つまり、普通に摂取している限り、ほとんどの乳酸菌は胃袋の段階で死んでしまうということです。

ではどうすればいいのかというと、胃酸にも負けないようなタイプの乳酸菌を選ぶといいんですね。
乳酸菌と一口に言ってもたくさんの種類があるのですが、それらの中には胃袋の中でも死なないという酸性に強いタイプの乳酸菌があるのです。なので、まずはそのような乳酸菌を選ぶというのが、正しい摂取方法の一つです。

乳酸菌を効率的に摂取するにはサプリメントタイプがおすすめ

効率良く乳酸菌を腸に届けるには、サプリメントタイプの乳酸菌が一番おすすめです。
今乳酸菌のサプリメントも本当に色々とあり、かなり効率良く乳酸菌が摂れるので、乳酸菌サプリを飲む人が近年急増しています。

そんな乳酸菌サプリの中でおすすめがいくつかあるのでご紹介していきます。

たった500円で試せる『生命の乳酸菌』

生命の乳酸菌7選は、熱に負けない耐熱性乳酸菌でヨーグルト1,038個分の乳酸菌を特許製法のコーティングカプセルに閉じこめています。

生命の乳酸菌7選は、乳酸菌口コミランキングでも常に１位を獲得している安心・安全のサプリメントです。
本当に腸まで届く「生命の乳酸菌」がスッキリ・美容・ダイエットをサポートします。

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善玉菌が生きたまま腸に届く！『善玉菌のチカラ』

大ブームを呼んだ「カスピ海ヨーグルト」の本家『フジッコ』が、１年の試行錯誤を経て「カスピ海ヨーグルト」の乳酸菌・クレモリス菌ＦＣ株を、生きたままの状態で凍結乾燥・カプセル化することに成功。

１粒に10億個以上の乳酸菌がギュギュッと凝縮された優れものです。

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お水がなくてもすぐ飲める！『[久光製薬] 乳酸菌(EC-12)』

乳酸菌EC-12は体内で大きな役割を持っている乳酸菌です。
腸球菌と呼ばれるヒト由来の乳酸菌であり、生きた菌ではない分耐熱性があり、しっかりと腸にまで届いてくれる乳酸菌となるでしょう。

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乳酸菌は空腹時に食べる、もしくは飲むのがおすすめ

乳酸菌で重要なポイントが空腹時に食べたり飲んだりするということです。
なぜ空腹の時に摂取するのかというと、その方が体が乳酸菌の吸収に専念できるからです。

当然ですが、他の食べ物を同時に摂取していると、それらの栄養素も消化したり吸収したりしなくてはなりません。ということは乳酸菌の吸収に回せる内臓のエネルギーが少なくなり、吸収効率が落ちてしまうということです。

なので、乳酸菌のサプリメントなどもできるだけ空腹時に利用することが推奨されているものが多いのです。
もちろん、中にはそうでない商品もありますので一応乳酸菌サプリの商品の説明はチェックしましょうね。

牛乳を飲むと早死する？牛乳に含まれる早死成分『D-ガラクトース』とは

それでは、ここからは牛乳を飲む事によって、骨折しやすくなったり、早死すると言われている噂の真相をご紹介していきたいと思います。

牛乳は有害。飲むと老化が進み骨折しやすくなり早死にする

「牛乳は有害。飲むと老化が進み骨折しやすくなり早死にする」・・スウェーデンの研究結果に日本の牛乳族議員動揺という記事がありました。こちらがその詳細です。

≪牛乳をたくさん飲むと、骨が強くなり健康になる──そう医者たちは言うが、英医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナルで29日に発表されたスウェーデン人を対象とした調査では、牛乳摂取量の多い人は、少ない人と比べて寿命が短く、女性では骨折が増えるとの結果が示されたという。

スウェーデンのチームが実施した調査は、39～74歳の女性6万1000人を対象にした約20年にわたる観察記録と、45～79歳の男性4万5000人以上を対象にした11年間の観察記録に基づいたもの。

参加者が提供したデータには、食事、ライフスタイル、体重、喫煙習慣、運動頻度、教育水準、結婚歴などが含まれる。
この期間中、対象者のうち2万5500人が死亡、2万2000人が骨折を経験した。

チームの論文によると、牛乳の摂取量が多くなっても骨折の危険性は低下せず、むしろ「死亡率の増加と関連する可能性がある」ことが分かったという。

女性の10年間の死亡率は1000人当たり126人だったが、牛乳を1日3杯以上飲む人では同180人だった。
論文の共同執筆者、スウェーデン・ウプサラ大学のカール・ミケルソン氏がAFPに語ったところによると、1日に飲む牛乳の量が1杯以下の人では、この割合は同110人だった。

女性が股関節部を骨折する割合は、牛乳摂取量が多い人で1000人中42人、平均で同35人、牛乳摂取量が少ない人で同31人だった。
ミケルソン氏は1日3杯以上の牛乳を飲む女性は、1日1杯未満の人と比べ、死亡率が90％高く、股関節部の骨折が60％多く、骨折全般では15％多かった」と述べている。

一方の男性では、死亡率の差は比較的小さかった。
10年間の死亡率は、1日3杯のグループで1000人中207人、平均で同189人、摂取量が少ない人で同182人だった。
骨折の割合では、牛乳の摂取量による違いはほとんどなかった。

また研究チームは、チーズやヨーグルトなどの発酵乳製品の摂取量が、特に女性の間での死亡率と骨折頻度の低下と関連することも発見した。
推測される理由の一つとして、チーズと違い、牛乳には糖類の一種「D-ガラクトース」が多く含まれていることが論文では指摘されている。
D-ガラクトースは動物実験により、老化を促進し、寿命を縮める物質であることが分かっている。

「牛乳の飲み過ぎが健康に悪い」とするスウェーデンの研究結果に対し、自民党農林議員が困惑している。
研究チーム自らが「偶然の可能性も排除できない」としているにもかかわらず、インターネットなどで大きく報じられたため。
過去にも「牛乳は有害」という誤った情報が流布され、消費の減少につながったことがあり、「正確な情報を発信すべきだ」との声が上がる。

問題の「牛乳有害説」は２９日付の英医学誌に掲載された調査結果。
スウェーデンの研究チームによる同国人の調査で「牛乳摂取量の多い人は、少ない人と比べて寿命が短く、女性では骨折が増える」
との結果が示されたという。
ＡＦＰ通信などが伝え、日本ではヤフーをはじめとするインターネットのニュースサイトが大きく取り上げた。

ただ同通信によると、この結果は「牛乳を１日に３杯以上飲む人」という、やや極端な例。
また当の研究チーム自体が、牛乳の摂取量と死亡率や骨折との関連性については「偶然の可能性も排除できない」としているという。

消費者に誤解を与えかねないこうした情報に対し、３０日の自民党畜産・酪農対策小委員会でも懸念の声が上がった。

江藤拓前農水副大臣は「生産者に迷惑をかける」と指摘。
かつても日本の著名な医師が牛乳有害説を唱え、牛乳の消費に悪影響を与えた経緯を踏まえ、農水省に「何か反論はできないか」と正確な情報を発信するよう求めた。